粗利率計算とは?
ネットショップ、メルカリやAmazonでの物販、卸売、飲食店などで売価を決めたり利益を確認したりするための計算ツールです。同じ「30%」でも、売価に対する粗利率と原価に対する値入率(マークアップ率)はまったく別の数字で、取り違えると思ったより利益が残りません。このツールは両方を同時に表示し、粗利率ごとの売価一覧で価格をすばやく決められます。
使い方
- 上で計算方法を選びます。粗利率を求めるは原価と売価から、粗利率から売価・値入率から売価は原価と目標の割合から売価を計算します。
- 原価(仕入値・製造原価)と、売価または目標の割合を入力します。金額はすべて税抜です。
- お客様に提示する価格を知りたいときは消費税を加えるにチェックを入れ、税率(10%または8%)を確認します。
- 下の表で、粗利率10〜60%のときの売価と粗利を比べられます。
粗利率・値入率・原価率の計算式
| 求める値 | 計算式 | 例(原価700円・売価1,000円) |
|---|---|---|
| 粗利 | 売価 − 原価 | 300円 |
| 粗利率 | 粗利 ÷ 売価 × 100 | 30% |
| 値入率(マークアップ率) | 粗利 ÷ 原価 × 100 | 42.86% |
| 原価率 | 原価 ÷ 売価 × 100(=100 − 粗利率) | 70% |
| 粗利率mから売価 | 原価 ÷ (1 − m) | 40% → 1,167円 |
| 値入率kから売価 | 原価 × (1 + k) | 50% → 1,050円 |
よくある間違い:原価700円に「利益30%」として700 × 1.3 = 910円にすると、実際の粗利率は23.1%にしかなりません。
※小売業では「値入率」を売価に対する割合で使う会社もあります。社内の定義を確認してください。
消費税と粗利の関係
課税事業者が受け取る消費税は国に納めるお金なので、利益ではありません。粗利は必ず税抜価格で計算しましょう。税込1,100円(10%)なら税抜1,000円、消費税100円です。軽減税率8%の商品は税込1,080円になります。仕入時に支払った消費税は仕入税額控除の対象なので、原価も税抜で入力します。
売価を決めるときに見落としやすいコスト
- モール・フリマアプリの販売手数料(売上の約3〜15%)、決済手数料
- 送料、梱包資材、返品・交換のコスト
- 広告費、クーポン・ポイント還元
これらを原価に含めるか、その分だけ目標の粗利率を高めに設定すると、実際に残る利益(営業利益)を確保しやすくなります。
よくある質問
粗利率と値入率(マークアップ率)はどう違いますか?
粗利率は売価に対する利益の割合、マークアップ率は原価に対する利益の割合です。同じ取引でも必ずマークアップ率のほうが大きくなります。原価700円・売価1,000円なら、マークアップ率42.9%、粗利率30%です。
粗利率が100%を超えることはありますか?
ありません。粗利率は売価に対する割合なので、原価が0円でも100%が上限です。マークアップ率には上限がなく、原価の3倍で売ればマークアップ率200%、粗利率66.7%です。
税込価格から税抜価格を出すには?
標準税率なら税込価格 ÷ 1.1、軽減税率なら ÷ 1.08 です。税込1,100円なら税抜1,000円になります。
赤字の場合はどう表示されますか?
売価が原価より低いと、粗利と粗利率がマイナスで表示され、1個あたりの赤字額をお知らせします。